劇場公演のつくりかた⑤ 金が足りなかったら、劇場に人が集められない状況なら、どこでだって身体一つでやればいいじゃないか。

2021年5月22日

前回のミーティングから約1ヶ月半ぶり、【劇団放電家族】主宰/天野順一朗さんとのリハーサルがはじまりました!
いろいろあって、本番予定を12月15.16日「ぎふ清流文化プラザ長良川ホール」に変更しました🙇‍♂️

ーもくじー
・資金調達の悩み
・学んだコト
・お金に勝利した気分
・風の又三郎の正体

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◎資金調達の悩み

最近ぼくは、制作者としての立場で舞台制作の資金繰りの為の情報集めと申請書類制作に向き合う日々に半ば取り憑かれ、この一人舞踊劇を演じる役者でありダンサーであるという側面を奥の部屋に閉じ込めていた。
2021年1月、衝動的に劇場をおさえるところからはじまったこの企画は、とにかく計画性のない見切り発信からはじまり、今、それを現実化する為に社会と「金」と向き合っている。劇場で行う興行として、ぼくの思い描く最低限のクオリティーを保ち、制作スタッフ・クリエイターのみなさんに、割とまともな謝金をお支払いすると最低ラインが150万円。これを実現する為にチケット代のみで制作費を賄おうとすると3500円のチケットを300席売っても105万円。 

当初は勢いで、早々にチケットの販売を開始し、クラウドファンディングを立ち上げて、、と意気込んでいたが、まず自分に300枚のチケットを捌く信用があるのか?コロナ の状況はどうなる??などと、不安を解消できずリハーサルどころではないというモードに没入した。 (こうなることくらいやる前にわからんのか!)
とツッコミを入れつつ、、しかし、衝動で動くのがダンサーという人種であるのでしかたがない。これまでもこうやってやってきたし、こういう馬鹿が常識を超えるのだと、どこかで信じている自分は消えていない。 

3月末の制作発表公演からじわじわとこの現実と向き合いつつ、リサーチを重ね2件の申請を完了した。
まず一つ目が「岐阜県文化公演動画配信促進助成金」上限75万円。こちらは前回の制作発表公演を助成金事業として完了させたという実績もあり無事採択となった♪(安全確保まであと半分!)これに伴い本番の会場を「ぎふ清流文化プラザ長良川ホール」へと変更し、劇場の空き状況の関係で本番日程を1日前倒しすることになった。
(※会場と日程変更です!)名古屋西文化小劇場さんキャンセルさせて頂きました🙇‍♂️

そして2つ目が、メセナ協議会が提供している「かるふぁん」という寄付集めの為の認定制度。こちらは、通常の助成制度とは異なり、寄付集めの為の支援サービスのようなもの。芸術・文化活動等への民間寄付を税制面から促進する目的で運営されており、申請額の上限が(事業費総額が3,000万円以下、かつ当該活動に対する寄付金総額が1,000万円以下)となっていたので、ひとまず妥協をせず、金に糸目をつけず見積書を作成したら350万円の内訳となった。

現在審査まちという状況、、、 

この制度は審査に通ればお金がもらえると言うわけではなく、メセナ協議会が認定した文化芸術事業への寄付の対象であることを後ろ盾に、あくまでも寄付は自分で募るということらしい、、。実はよくわかっていないまま申請していたのだが、なにぶん、ダンサーやまだしげきの【衝動】だけで見切り発信させられているプロジェクトなので仕方がない、、というのは勉強不足の言い訳で、僕はこの歳になって、勉強って余計な苦労をしないために大切なんだなということ痛感している。そもそも寄付の社会的価値とはなんぞや?というところから調べていくうちに世の中にはファンドレイザーなる職業があることなども知りつつ、、現場で学びながら進んでいる。

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◎学んだコト

〜ヒトは大きな理想を持つと、それを叶える実力のない今に不足感/無力感を抱きがち〜
(一度、350万円のプロジェクトを夢見てしまったら、それを達成することに執着が芽生え、今それを実現できる力のない自分に無力感を感じていた。)この【お金】という現実に直面し、このプロジェクトを衝動的に動かした自分自身の根本と深く向き合う機会となった。不思議なものだなぁと思った。衝動的に何かに挑戦し、外側の現実とリアルに向き合っていく行為は、結局は自分という存在の根本と、深く向き合っていくということじゃないか。

さて、ここまで読んでくれたみなさん。そもそも、なんかおかしくないか?
なんで、この〜独り舞踊劇〜とやらに、350万円もの金が必要なのか??
意味不明。。身体ひとつで演れるのが身体表現の醍醐味ではなかったのか?!
というわけで、とにもかくにもリハーサルを進めることにした。
やはり、製作者と演者のモチベーションはまったく違う階層にあるのだと理解した。

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お金に勝利した気分

本日のリハーサルを終えて、制作者としてではなく、アーティストとして、ダンサーとして、舞台人として、改めて天野さんと創りたいと思えたことがとても嬉しい。僕の観たことない世界にいけそうな気がする。

「金が足りなかったら、劇場に人が集められない状況なら、どこでだって身体一つでやればいいじゃないか。」

それだけのことじゃないか。これが、ダンサーやまだしげきの精神の核みたいなもので、この金集めと劇場公演は、制作者やまだしげきのゲームみたいなもんだと思って高らかにご観劇いただきたい。僕自身もそうすることにする。巻き込むスタッフのみなさんと家族に迷惑をかけないギリギリのとこまで攻め込ませていただく。

天野さんとは由佳さんからの紹介で知り合った。ぼくが「劇場公演をやる!」なんていいださなかったら、おそらく出会わなかった。異例のコラボレーションではあるが、お互いのやってきたこと、今やっていることを知れば知るほど、互いのこれまでの活動の延長線上に在るのだという創作のモチベーションを共有することができた気がする。 

これさえあれば、お金の不安以上に楽しみが勝る。
そんな視点を持てたのがとても嬉しい。アーティストとしてお金に勝利した気分だった。
もし、今年の12月、資金不足やコロナが原因で、劇場でできなかったとしても、まずはとにかく面白い作品を創る。何度でも、規模を変えて生涯再演できる作品。このお金とは無縁の世界で完成されるモノが、現実を創り上げる「核」となるのだということを、身を持って証明できたら最高のプロジェクトでありパフォーマンスであると考えている。

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◎風の又三郎の正体

天野さんとのリサーチによると、どうやら風の又三郎の正体は、このお方らしい↓
日本の神様カードより♪

 

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